【浜名湖フライトパーク流スタートチェック】と、その副産物

浜名湖パラグライダースクール

2024年01月12日 15:34

まゆみです


写真は、山形南陽ツアーで食べた龍上海のラーメン。
みんなで食べておいしかったなーと思い。


【既に飛んでいる方向けの記事です。】

浜名湖フライトパークでのテイクオフのお作法はざっとこんな感じです。

理想は自己完結ですが、年齢・経験・性格・技術差などいろいろな方がいるのでクロスチェックを採用しています。


①ベルト類をセルフチェックしてテイクオフゾーンに入る
②セットする
③誰かとクロスチェックをする(ベルト類は必ず引っ張って)
※最後の1人の場合は、ベルト類を引っ張りながら無線で行う
④無線で課題の申告(スクール生)&クロスチェックを誰としたか申告
⑤ちゃっと出る(テイクオフを占拠しない!)

風が強い場合などは、②と③が反対になります。

特徴的なのは、④の誰とクロスチェックをしたか申告する部分です。

もしミスがあった場合でも、責任はフライトする本人にあります。

でも、「○○さんクロスチェックお願い」と声をかけられ、名前を申告されることで、
真剣度があがると思います。

スクール生には、万が一の事故が起きた場合をできるだけリアルに想像してもらって、
その恐ろしさを早い段階から刷り込みます(めっちゃ怖い顔で説明します←だから鬼といわれるのか?)


副産物として、エリアに来た人同士、名前を覚えるきっかけになります。
名前を覚えると、その人の機体のカラーとかも名前とセットで記憶に残ります。
お互いに興味をもつ、話し掛けるきっかけができるわけです。

すると、ちょっとなんか変だな?ということに気がついて声をかけやすくなります。

例えば、知らない人が下を向いて道に座っていても声掛け辛いですが、
知り合いなら「具合悪い?」とかって気が付いて声をかけやすいですよね。

例えば、知らない人のズボンのジッパーが全開だった時見なかったことにしたい気持ちですが、
知り合いなら「ちょ、ちょ、ちょ・・・全開だわ」って勇気をもって言えますね。

フライトでいうと、フライト前に熱中症になってそうな人に声をかけるとか、
気のせいかもしれないけど、アクセルコードが変なとこ通ってるように見えるけどとか、
空域がおかしいんだけど、あの人それに気が付いてる??とか。

それに、名前がわかる仲間が増えると、誰かの検定合格とかめっちゃ嬉しいし、
気が合うことがわかったら、一緒にどっかに遊びに行くとか楽しいと思います。

個人での注意には限界があります。仕方がない。
たった2人のインストラクターによる監視なんて、広い空の中、なんとかのツッパリです。
沢山の目で、意識で、安全のネットを張りめぐらせる。

もちろん、みんながみんな意識高くて自己完結できるのが理想だと思いますが、
生きていればミスをするもの。

この方法が、どのエリアでも有効かはわかりませんが、
少なくとも浜名湖フライトパークではこの方法が最適だと思っています。

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